Fronteggのアクセス権管理機能は、ユーザーがリソースや機能に適切にアクセスできるよう、きめ細やかに制御するためのツールです。
企業はこの機能を活用し、ユーザーの役割や属性に基づいたアクセス権を設定することで、安全で効率的な運用が可能になります。たとえば、役割ごとにアクセス範囲を指定したり、リアルタイムでの権限変更も簡単に行えるため、変化するビジネス要件にも柔軟に対応できます。(セットアップ可能項目:ロール・権限・機能・プラン・機能フラグ)
主な特長
役割ベースのアクセス制御(RBAC)
組織内での役割に基づいてユーザーにアクセス権を設定し、特に大規模な組織での権限管理を簡素化します。RBACにより、権限を役割にまとめて割り当てることで、アクセス管理が容易になります。
プラン管理
異なるサブスクリプションプランや階層を設定し、各プランに特定の機能とアクセス権を定義することで、ビジネスニーズに合わせたアクセス制御を提供します。機能を作成した後、プランに追加することで段階的な権限設定が可能です。
フィーチャーフラグ
特定のユーザーやグループ向けに機能の有効化や無効化を動的に設定でき、実験的な機能や新機能のテスト環境としても活用できます。これにより、アクセス管理の柔軟性が向上します。
APIアクセス制御
APIエンドポイントへのアクセスを管理し、特定のユーザーやシステムのみが特定ルートにアクセスできるように設定できます。開発者の手作業を減らし、ポリシーに基づいたセキュアなアクセスが可能になります。
アクセス権限管理PDP
アクセス権限管理PDPは、最新のポリシー構成をリアルタイムで適用し、効率的にアクセス権限を判定するマイクロサービスです。このエージェントにより、リクエストに応じた認可判断が迅速に行われ、システムリソースの負担を最小限に抑えつつ、信頼性の高いアクセス制御が実現されます。
※アクセス権限管理PDPとは?
アクセス権限管理PDPは、ユーザーのアクセス権を動的に判定するためのシステムです。リクエストやポリシー情報に基づき、リアルタイムでアクセス権を判断し、即座に反映できるため、アプリケーション全体の運用効率が向上します。この仕組みを活用することで、企業は柔軟で安全なアクセス管理が可能になります。
導入メリット
Fronteggのアクセス権管理機能により、企業はセキュリティと運用効率の両方を強化できます。ユーザーごとの役割や属性に基づいた詳細なアクセス設定が可能で、管理の手間を減らしつつ、柔軟な対応を実現します。企業の成長や変化に合わせたアクセス権の最適化により、業務の効率とセキュリティが向上し、ユーザーにとっても安心して利用できる環境が整います。
セットアップ方法
Fronteggのパスワードレス認証機能のインテグレーション設定方法は以下の通りです。
アクセス権限管理エージェントを設定する
Fronteggポータルにアクセスし、「設定」メニューから「アクセス権限管理」を選択し、ポリシー決定ポイント (PDP) 設定ページで必要な構成を入力後、リアルタイム更新オプションを有効にします。
ポリシーの作成と管理
「ポリシー設定」から新しいポリシーを追加し、アクセス条件や権限範囲をユーザー属性や外部データソースに基づいて設定した後、保存して適用します。
APIアクセスと権限設定の適用
APIアクセス制御を利用し、「APIアクセス設定」でエンドポイントごとにポリシーを追加して指定ユーザーやグループにのみアクセスを許可し、リアルタイムで変更が反映されるため必要に応じて随時調整します。
機能フラグの活用と動的制御
機能フラグ設定に移動して特定ユーザーやグループに対して有効にする機能を選択し、新機能の試験提供や段階的な機能提供管理が可能です。
Fronteggのアクセス権限管理機能は、企業の成長や変化に合わせて柔軟かつ高度なアクセス制御を提供する強力なツールです。この機能を導入することで、ユーザーの役割や属性に基づいた適切なアクセス権を簡単に設定・管理でき、セキュリティの向上と効率的な運用が実現されます。多様なビジネス要件に対応しながら、システム全体の安全性とユーザーの利便性を両立させるアクセス権限管理は、企業の持続的な成長と競争力強化に貢献します。
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