会社概要
Softdocsは、教育機関を中心にドキュメント管理やワークフロー自動化を支援するソリューションを提供する企業です。従来はオンプレミス型のソリューションを主力としていましたが、近年はクラウドベースのSaaS製品への移行を積極的に進めています。その一環として、クラウドネイティブなフォームビルダーの開発に取り組み、より柔軟で拡張性の高い業務基盤を提供しています。
導入前の課題
クラウド移行を進める中で、既存のEtrieve製品群と新しいクラウド製品をシームレスに統合する必要がありました。しかし、従来のオープンソースのアイデンティティ管理では、SAML 2.0やOAuth 2.0など複数のプロトコル対応が複雑で、SSO実装に多大な時間と労力を要していました。そのため、開発リソースを圧迫し、セキュリティ要件やクライアント固有のニーズに十分応えられないという課題を抱えていました。
導入の決め手
Softdocsは、セキュアかつ柔軟に対応できるクラウドネイティブなアイデンティティ管理ソリューションを求め、Fronteggを採用しました。Fronteggは証明書の自動更新や設定作業の簡素化を実現し、クライアントのSSO実装にかかる時間を数日からわずか数分へと短縮可能である点が評価されました。これにより、開発効率を高めながら顧客体験と運用効率の向上を同時に実現できると判断しました。
導入効果
Frontegg導入後、Softdocsは6か月間の統合プロセスを経て、新しいアイデンティティ管理ソリューションを全クラウドクライアントに提供可能となりました。これにより、MFA(多要素認証)、カスタムログインボックス、パスワードリセット機能といった新機能を迅速に展開。クライアントはセキュアで利便性の高いユーザー体験を享受できるようになりました。
一方で、エンジニアリングチームは煩雑な設定作業から解放され、コア開発に集中できるようになり、セキュリティチームはNIST準拠の基準に沿った安心の運用を実現しました。
今後の展望
Softdocsは今後もFronteggとの協力関係を活用し、アイデンティティ管理の高度化を進める予定です。ユーザー体験とセキュリティの両面をさらに強化することで、教育分野を中心としたクラウドサービスの拡張を加速させます。また、この成功事例を通じて、業界全体におけるクラウド移行のモデルケースとなることを目指しています。