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Atlassian DevExレポート2025:AIで時短も、組織の非効率が相殺—真の生産性向上には情報整備が鍵

開発者のAI活用で週10時間以上を節約も、情報探しや連携不足など組織の非効率で同等の時間を浪費。生産性向上には情報基盤整備が鍵。

一週間前以上前にアップデートされました

「Atlassian’s 2025 State of DevEx Report」についての要約です👇

📊 主な内容

1. AI活用による時間削減効果

  • AIツールのおかげで、開発者の多く(68%)が週に10時間以上の作業時間を節約している(昨年の46%から大幅増)(IT Pro)。

  • 節約された時間は、コードの品質向上や機能実装に振り向けられている。

2. 組織上の非効率が依然として大きな課題

  • とはいえ、約90%の開発者が週6時間以上、約50%が週10時間以上を、「情報探索」「プロジェクトの方向性の不明瞭さ」「他チームとの連携不足」といった組織的な無駄に浪費している(IT Pro)。

  • 特に情報探しに関しては、開発時間の84%がそのような非コード業務に費やされている現実がある。

3. リーダーと現場の感覚ギャップが拡大

  • 開発者の63%が、経営層やリーダーが現場の実情を理解していないと感じており、そのギャップは昨年(44%)から19ポイントも拡大した(atlassian.com)。

  • Atlassianは、開発者が「セルフサーブできる情報源(使えるドキュメント類)」を整備すれば、生産性は最大4.4倍向上すると提案している。

4. AIだけでは解決できない“偽りの効率”問題

  • Atlassianは、AI導入だけで問題は解決せず、組織内の非効率(フリクション)を検出・解消する姿勢が不可欠と強調。

  • 「まずは現場と話をして課題を理解し、AI含むツールを実際に試すこと」が改善の第一歩、との提言も。

✅ まとめ

AIのおかげで確かに「手戻りの少ない開発」や「機能強化」に充てる時間が増えました。しかしその裏で、

  • 情報探し

  • 他チームとの連携不足

  • プロジェクトの不透明さ

といった組織的な非効率が、また同じぐらいの時間を奪っています。
この「AIによる時間短縮」と「組織の無駄による時間浪費」というパラドックスを解消するには、現場と管理層が足並みをそろえ、セルフサーブ体制や明確な情報共有基盤を整えることが鍵のようです。

「AIありき」ではなく、「組織課題解決ありき」で取り組むことが、より効率的な開発体制に繋がるというメッセージが強調されています。

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