会話だけでスライドが完成する:Claude Designのプレゼン資料作成ガイド
前回はClaude Designのプロトタイピング活用を紹介しましたが、今回はプレゼン資料・スライドデッキの作成です。
Claude Design(Claude Design | Turn Ideas into Design | Claude by Anthropic )によるスライド作成は、Anthropic社内でも最も人気のあるユースケースのひとつになっていて、「数時間かかっていたプロ品質のデッキが数分で作れる」領域として公式チュートリアルが公開されています。
なぜClaude Designでスライドを作るのか
理由は3つ挙げられています。
① スピードと効率。ゼロからのスライド作成は、テンプレートとの格闘、書式設定、レイアウト判断の連続です。Claude Designはそこを丸ごと引き受けます。欲しいものを普通の言葉で説明すれば、そのまま発表できる完成度のデッキが生成される——デザインスキルは不要です。
② ブランドの一貫性。組織のデザインシステムをClaude Designに設定しておけば、スライドには自動的に自社のカラー・タイポグラフィ・ビジュアルスタイルが適用されます。手作業の調整なしに全プレゼンでブランドが揃い、「この資料、他のうちの資料と見た目が違わない?」問題が消えます。
③ インタラクティブでダイナミック。生成されるプレゼンは、キャンバス上にレンダリングされるインタラクティブなHTML。静的なスライドソフトを超えた表現ができ、会話の中でリアルタイムに反復・修正でき、変更は即座に反映されます。
Anthropicのチームが実際に使っている用途としては、顧客別ブランディングを施した商談準備デッキ、全社ミーティング資料、パートナーとの共同ブランド提案書、経営層向け報告と四半期レビュー、取締役会・投資家向け資料が挙げられています。
作り方:プロンプトの粒度
作成は、必要なものをプロンプトで説明するだけ。聞き手、キーメッセージ、デザインに影響する組織的な文脈を具体的に書くのがコツです。公式のプロンプト例はこんな粒度です。
「Q1決算の10枚デッキを。売上、プロダクトアップデート、チームハイライトのセクション構成で」 「取締役会向けに、プロダクトロードマップの15枚のエグゼクティブ概要を」 「顧客との電話会議の準備デッキを。ユースケース、競合ポジショニング、ネクストステップをカバー」 「パートナーのロゴとカラーで共同ブランドにした5枚の提案デッキを」
デッキのカスタマイズ
初回生成後の編集も、すべて会話ベースです。
個別スライドの編集:スライドを明確に指定して依頼。「スライド3の見出しを『市場機会』に変えて、箇条書きはTAMにフォーカスして書き直して」
スライドの追加・削除:欲しければ頼むだけ。特定の内容で新しいスライドを作らせることも、1セクションを複数枚に展開してテンポを整えることも可能
チャートと可視化:可視化したいデータを説明すれば、適切なチャートを生成してスライドに組み込む。HTML形式ならではの利点として、スライドをまたいだストーリーテリングのためのアニメーションも作れます(PowerPointとの差別化ポイント)
画像と埋め込みコンテンツ:画像やロゴの挿入も依頼可能。承認済み画像を含むデザインシステムを使っていれば、そこから自動で引いてきます
共有・コラボレーション・エクスポート
共有はClaudeの標準的な共有機能で、「非公開」「組織内のリンク保有者が閲覧可」「同・コメント可(デフォルト)」「同・編集可」の4段階。面白いのは、複数ユーザーがアクセスしている場合、グループチャット形式で一緒にエージェントと対話しながらデッキを編集できる点です。
エクスポートの選択肢は6つ——スタンドアロンHTML(インタラクティブ性とアニメーションに最適)、PPTX、PDF、プロジェクトの.zipダウンロード、Canvaへの送信、そしてClaude Codeへのハンドオフ。社内レビューはHTML、顧客提出はPPTXやPDF、デザイナーの仕上げはCanvaへ、と出口を使い分けられます。
まとめ
スライド作成AIツールは数あれど、Claude Designの特徴は、
①デザインシステムによるブランドの自動適用
②HTMLベースならではのアニメーションとインタラクティブ性
③グループチャットでの共同編集
④PPTX/PDF/Canva/Claude Codeへの多彩な出口、の組み合わせにあります。
「アウトラインはAI、清書は人間」という従来の分担を、「デッキ自体をAIと会話で仕上げ、出口だけ選ぶ」に変える構成です。提案書や社内報告資料を月に何本も作っている人ほど、削減効果が大きいはずです。
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