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ローカルファイルとブラウザを1セッションで行き来するCowork活用

複数ベンダーの新規登録——契約書のテンプレ起こし、調達ポータルのフォーム入力、管理表への転記、書類整理——をClaude Coworkの1セッションでバッチ処理するユースケースを解説。ローカルファイルとブラウザ(Claude in Chrome)を横断し、手順ではなく「最終状態」を伝えるだけで計画はClaude任せ。互いに依存しない作業はサブエージェントで並列実行し、フォーム送信だけは人間の承認に残す安全設計。顧客一括登録やパートナー申請など「テンプレ書類×フォーム×台帳」業務全般に応用できる型です。

ベンダー登録を「バッチ処理」する:ローカルファイルとブラウザを1セッションで行き来するCowork活用

新規取引先が複数社まとまって発生すると、待っているのは反復作業の山です。

各社のNDAとMSA(基本契約書)をテンプレートから起こし、調達ポータルの登録フォームを埋め、管理表に転記して、書類をフォルダに整理する——1社ぶんなら30分の作業も、5社なら半日仕事。

Claude公式のユースケース集に、この一連をCoworkの1セッションで、複数社まとめて処理する方法が載っていたので、整理します。使用モデルはSonnet 4.5です。

何ができるのか

このユースケースの技術的なポイントは、Coworkがローカルファイルとブラウザの両方を、単一のセッションで横断することです。フォルダからベンダー管理表・契約テンプレート・各社の資料を読み、Claude in Chromeを通じて調達ポータルの受付フォームをブラウザ上で直接記入します。

プロンプトの書き方にもコツがあります——手順ではなく、「最終的にどうなっていてほしいか(エンドステート)」を記述すること。そこからオンボーディングのステップはClaudeが計画し、しかもワークフローの中で互いに依存しない部分は並列で実行してくれます。

複数のベンダーをオンボーディングする必要があります。各社の書類はデスクトップに散らばっています。

新規ベンダーごとに:

  • テンプレートからNDAとMSAを作成

  • オンボーディングフォームに記入

  • その後、すべての情報をベンダー管理表スプレッドシートに追加

新しく作った書類はデスクトップ上で整理して。

セットアップ

必要な準備は3つです。

①Claude Desktopをダウンロードし、Coworkセッションを開始

②チャットバーの「Work in a folder」で、ベンダー管理表・契約テンプレート・各社資料が入ったフォルダを選択

Claude in Chromeをインストールしてコネクタとして追加し、調達ポータルにログインしておく(Claudeはあなたの認証済みセッション内で動きます)。任意で、ポータルの受付フォームをタブで開いておくとさらにスムーズです。

最初のプロンプトの後、Claudeは「このバッチをどう扱うか」について質問し、サイドバーで確認できる計画を組みます。この最初の擦り合わせに時間を使うほど、以降は中断なしでエンドツーエンドに走ってくれます

返ってくるアウトプット:1社ごとに3点セット、そして次の会社へ

紹介例では、1社(Meridian Solutions)ごとに3つの成果が報告されます。

① ベンダー管理表の更新:ベンダー名 Meridian Solutions、主担当 David Chen、サービス区分 ITコンサルティング、年間契約額 $150,000、ステータス「MSA待ち」——として管理表に追加済み。

② 調達ポータルのフォーム記入:Chromeのタブでベンダー受付フォームを記入完了。ただし「レビューして送信するのはあなた」の状態で止まります。フォーム送信のような実行系アクションは人間の承認待ち、というこれまでのシリーズと一貫した設計です。

③ MSAの生成:テンプレートからMSAを作成し、Documentsフォルダに保存済み。

そして報告の最後は——「続けて残りのベンダーを処理します…」。1社ぶんの型が確認できたら、あとは同じ品質でバッチが流れていきます。

フォローアップの2つの使い方

① 追加の書類を同じ要領で生成:「~/Documents/Templates/NDA-Template.docx のテンプレートからNDAも生成して、MSAと同じフォルダに保存して」——SOW(作業範囲記述書)など、同じベンダー情報から作る書類は何でも追加できます。

② ベンダーごとのフォルダに集約:「~/Documents/Vendors に Meridian-Solutions というフォルダを作って、MSAをそこに移動して。連絡先情報もテキストファイルとして保存して」——1社1フォルダの整理まで、ファイル操作として任せられます。

うまく使うためのコツ

サブエージェントで独立タスクを並列に。管理表の更新と契約書の生成は互いに依存しません。だから「サブエージェントを立てて並列で」と頼めば、同時に走らせられます。バッチ処理の所要時間を縮める、このユースケースならではのテクニックです。

Claude in Chromeは開始前にコネクタ登録+ポータルにログイン。Claudeはあなたの認証済みセッションの中で働くので、ログインを済ませてからセッションを始めるのが鉄則です。

進捗パネルで「今何をしているか」を見る。Coworkは、どのファイルを読み、各ステップで何をしているかを表示します。何かおかしいと感じたら、作業の途中でも軌道修正の指示を出せます。バッチが全部終わってから間違いに気づく、という最悪のパターンを防げます。

まとめ

このユースケースの核心は、「読む(ローカルのテンプレートと資料)」「書く(契約書の生成と管理表の更新)」「操作する(ブラウザのフォーム記入)」という3種類の作業を、1つのセッションで往復しながらバッチで回すことです。しかもエンドステートだけ伝えれば計画はClaudeが立て、独立した作業は並列化され、送信ボタンだけは人間に残る。ベンダー登録に限らず、顧客の一括登録、パートナー申請、社内システムへの複数件エントリーなど、「テンプレ書類×フォーム入力×台帳転記」のセットが発生する業務すべてに応用できる型です。


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