会社概要
Cleartraceは、エネルギーデータを活用して企業の環境リスクを軽減し、気候目標達成を支援するソリューションを提供する企業です。データ分析を通じて顧客がリスクを把握し、効果的な対策を講じられるよう支援しています。
導入前の課題
設立当初、Cleartraceは3人のエンジニアが構築したシンプルなカスタム認証システムを利用していました。ユーザー名とパスワードによるログイン、Bcryptによるハッシュ化、JWTを使ったトークン生成といった基本的な仕組みでしたが、ユーザー追加にはエンジニアが直接スクリプトを実行する必要がありました。非技術スタッフが増えるにつれ、顧客サクセスチームはユーザー追加のたびにエンジニアの協力を仰がなければならず、業務効率が低下。さらに顧客数の増加とともに保守が煩雑化し、ユーザー権限設定に最大2日かかるケースも発生するなど、運用上の大きな負担となっていました。
導入の決め手
成長に伴い、SSOやMFA、監査ログ、柔軟なユーザー管理といった高度な認証機能を求める声が顧客から寄せられるようになりました。しかし自社開発では2人のエンジニアが3か月以上を要し、さらに顧客サクセスチームの要件を満たすには追加で4か月の開発工数が必要と見積もられていました。迅速かつコスト効率よくこれらの課題を解決するため、CleartraceはFronteggを採用する決断をしました。
導入効果
Frontegg導入後、Cleartraceはわずか6週間でアプリケーションの設定を完了し、すべてのユーザー移行も1日で実施することができました。これにより、従来負担となっていたユーザー管理の複雑さを解消し、SSOやMFAといったエンタープライズ対応機能を短期間で提供可能となりました。顧客サクセスチームはエンジニアのサポートを受けずにユーザー管理を行えるようになり、業務効率が大幅に向上。エンジニアリングチームは優先度の高いプロジェクトに注力できるようになり、組織全体でリソース配分を最適化することができました。
今後の展望
Fronteggの導入により、Cleartraceは大規模顧客が求める高度な認証機能を提供できる体制を整え、顧客満足度と信頼性を大幅に向上させました。今後もパートナーシップを通じてユーザー管理機能を拡張し、サービス品質をさらに高めることで、拡大する事業規模に対応していきます。Fronteggによる強固なアイデンティティ基盤を活用することで、Cleartraceは持続可能な成長を実現し、環境リスク管理分野でのリーダーシップを確立していく計画です。
参照記事