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「ダサいPMO」から脱却する - AI時代のアップグレード版PMOとは?

従来型PMOは古い運用スタイルから若手から「ダサい」と見なされがちですが、本来PMOは難易度の高いの仕事です。AIとAtlassian製品を活用し、リアルタイム情報管理と意思決定支援型へ進化させることで、PMOは次世代型へアップグレードできます。

今日アップデートされました

最近、「PMOってダサいよね」と感じている若手コンサルがいるという話を聞きました。
その背景には、同じような業務(進捗管理、課題管理、会議運営、資料作成)を繰り返す中で、
自分自身のスキルや役割がアップグレードされている実感が持てない、という感覚があるようです。

優秀な若手は、ゲームで課金してでも効率化・変化を求めるように、自分自身が何かを勝ち得たいと考える人が多いのではと思います。
現場のPMO運営に変化やスピード感がないと、ソフトウェアやゲームのようなアップデート・進化の手応えを感じられず、結果として「成長できていない」「ダサい」と映ってしまうのも無理はありません。

若手の有能な人材が、変化も勝利もない空気感に対して、古さ(ダサさ)を感じるのは当然の反応だと思います。

実際、PMOの本質はもっと難易度が高い

一方で、PMOは本来、

  • 巨大プロジェクトのステークホルダーをマネジメントし、

  • 複雑な情報を整理・統合して意思決定を支援し、

  • リスクを予見して先回りし、

  • 現場と経営をつなぐブリッジとなる、

かなり高いスキルを要求される仕事です。
見た目には地味でも、裏側で経営を直接サポートをしているようなものです。

では、なぜ「地味」「ダサい」と思われるのか?

それは、PMOを運営するための仕組みが古いままだからです。

  • 20年前から変わらないExcelとPowerPoint運用

    • 情報をあつめてマネジメントに見てもらう姿勢

  • 手動で進捗表を更新し、議事録をまとめ、課題表を管理する職人的スタイル

    • 会議への参加スタイル・議事録からのアクションの設定が遅い

  • リアルタイム性や自動化が進んでいないため情報を手で集める

    • 判断する前に必ず大量の作業が発生する

若い世代が日常的に触れているゲームやアプリですら、常にUI改善・機能向上が行われています。
ビジネスの世界ではアジャイル開発、SaaS、クラウドが進化を続ける中、PMOだけが「時間が止まっている」ように見えてしまうのも無理はありません。

時代に合った、「AI時代のアップグレード版PMO」が必要

PMOそのものを否定する必要はありません。
否定すべきは、古い運用スタイルのまま放置していることです。

これからのPMOには、次のような進化が求められます。

AI時代のアップグレード版PMOの姿

従来型PMO

アップグレード版PMO

*AI Agent支援による近代化

主な役割

資料作成・進捗管理

プロジェクトOS構築・意思決定支援・AIエージェント活用

情報管理

手作業(Excel/PowerPoint)

情報収集

リアルタイム自動化(Atlassian等)・プログラムマネジメントの高度化

マネジメントから担当者/情報へのダイレクトリンク

対応スタイル

問題発生後に対応

問題を予測・未然に防止/AIエージェントによる24時間稼働
管理対象のアラート

チームへの関与

業務を管理する

チームの成長と成熟度向上を促す

プロジェクトへの関与を見える化する

具体的には

  • プロジェクト全体の情報OS(オペレーティングシステム)を設計・運営する

  • Atlassianの場合ならJiraやConfluenceを活用して進捗・課題・リスクをリアルタイム可視化

    • 他のシステムでもツールを統合しマネジメントが直接プログラム(管理対象/エピック)を確認できるようにする

  • AIエージェントによる処理と指示の自動化

    • 情報収取タスクの自動化と情報が足りない時の自動収集

  • 「資料作成」ではなく「意思決定高速化」が目的となる

    • 報告のための資料作成を徹底的に減らす

  • プロジェクトとともにチームのナレッジと成熟度も育てる

    • 会社のナレッジを積極的に社内に公開する

つまり、PMO=「人力で現場をまとめる人たち」から、
「プロジェクトをスマートに動かす仕組みそのものをデザインする人たち」へと進化する
のです。

Atlassian製品とAIで実現する社内情報連携の未来

今なら、AI AgentとJiraやConfluenceといったAtlassian製品群を使えば、
こうしたAIによるアップグレード版PMOを普通の企業規模でも無理なく構築可能です。

さらに、エンタープライズ向けにはJira Alignといった大型ダッシュボードも存在し、プロジェクト規模に応じた高度な運営も実現できます。

Atlassianは最新のイベントTeam '25発表で、Rovo(AIエージェント)をPremium以上のユーザー向けに無料提供することを発表しました。

    • 共有・会議要約が可能に。戦略支援のStrategy Collectionや開発支援のDev Agents、クラウド・セキュリティの強化も注目ポイントです。

    • Atlassian Rovoは、JiraやConfluenceに加え、SharePoint・Teams・Notion・Slackなど50以上のツールと接続し、社内情報をAIが一元的に要約・検索・活用できるプラットフォームです。INNOOVはAIの導入支援を致します。

情報連係でマネジメントの判断までのスピードも向上し、マネジメントとPMOの関係も情報提供からディスカッションのための情報共有という形に変化することが可能です。

PMOのデジタル化・高度化に関心がある方は、INNOOVのサイト(https://www.innoov.io/atlassian-support)もぜひご覧ください。

PMOを効率化・自動化するにはコラボレーションの全体最適が重要となります。

最後に

若手が「ダサい」と感じるのは、PMOそのものではなく、アップデートされない仕組みや運用だと思います。
この声を真正面から受け止めることで、PMOをAI時代にふさわしい存在へと進化させるチャンスに変えていくことができると思います。

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