Zapierとは、プログラミングの知識がなくても、普段使っているアプリ同士を「つなげて」自動で動かせるようにするノーコード自動化ツールです。GmailやSlack、HubSpotなど9,000以上のアプリに対応しており、「あるアプリで起きたことをきっかけに、別のアプリで自動的に処理を実行する」仕組みを、画面上の設定だけで作れます。
Zapierの基本的な仕組み
Zapierの考え方はシンプルです。
トリガー:何かが起きたら(例:フォームに問い合わせが届いた)
アクション:別のアプリで自動的に処理する(例:CRMに登録し、担当者にSlack通知を送る)
この「トリガー→アクション」の組み合わせを「Zap」と呼びます。エンジニアが開発しなくても、業務担当者自身が画面上でZapを組み立てられるのが最大の特徴です。
ClaudeとZapierを組み合わせるとできること
近年、ClaudeはMCP(Model Context Protocol)という仕組みを通じて、Zapierと直接連携できるようになっています。MCPとは、AIが外部のアプリやサービスと安全にやり取りするための標準規格です。
Zapier MCPを使うと、Claudeは「考える」だけでなく、実際にアプリを「操作する」ことができるようになります。具体的には次のようなことが可能です。
Claudeとの会話の中で「〇〇さんにメールを送っておいて」と頼むと、Gmail経由で実際に送信する
「先週の問い合わせ内容をCRMに登録して」と伝えると、HubSpotなどのCRMに自動で反映する
「この案件のタスクを作成して」と頼むと、プロジェクト管理ツールに自動でタスクが作られる
これまでは「Claudeに考えてもらい、実行は人間が手作業で行う」という流れが一般的でしたが、Zapier連携によって「考える」と「実行する」を1つの会話の中でつなげられるようになった点が大きな変化です。
業務でよくある活用シーン
問い合わせ対応の自動化:フォームやチャットで届いた問い合わせ内容をClaudeが整理し、CRMへの登録や担当者への通知までを自動で完結させる
商談後のフォロー:商談メモをClaudeに要約させ、そのままCRMへの反映やお礼メールの下書き作成までをつなげる
社内共有の効率化:資料の要約結果を、Slackなど普段使っているツールに自動で流し込む
INNOOVが取り組んでいる「Claude × 各種SaaS連携による業務自動化」の考え方も、こうした「AIが考えたことを、実際の業務ツールに反映する」流れを土台にしています。
導入前に押さえておきたいポイント
権限は必要な範囲に絞る:Zapier MCPでは、AIがアクセスできるアプリやアクション(読み取りのみ/送信も可、など)を個別に設定できます。まずは影響範囲の小さい操作から試すのが安全です。
実行履歴を確認できる:Zapier側の履歴(History)で、AIがいつ・どの操作を行ったかを後から確認できます。
利用できるプランを確認する:Zapier MCPの利用自体は多くのプランで可能ですが、Claude側もチーム・組織で導入する場合は管理者権限での設定が必要になるケースがあります。導入前に自社のプラン条件を確認しておきましょう。
まとめ
Zapierは、ノーコードでアプリ同士をつなぐ自動化ツールです。ClaudeとMCPで連携することで、「AIが考える」だけでなく「AIが実際に業務ツールを動かす」ところまで一気通貫で行えるようになります。まずは影響範囲の小さい業務から、小さく試してみることをおすすめします。