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Claudeの2つの「声」の使い分けガイド

Claudeには声で使う機能が2つある。ディクテーションは「声によるタイピング」で、話した言葉がテキストになりClaudeはテキストで返す。音声モードは「声の対話」で、Claudeも声で返し、途中で遮ることもできる。使い分けの基準は出発点——言いたいことが既に決まっているならディクテーション、見極めたい・練習したいなら音声モード。返してほしいものが再利用できるテキストか会話か、で選ぶ。散歩中に音声モードで考えを整理し、机に戻ってディクテーションで指示する組み合わせも可能。

音声モードとディクテーション、どっちを使う? Claudeの2つの「声」の使い分けガイド

前回、Claude音声モードの大型アップデート(Opus対応・ツール連携・日本語対応)を紹介しましたが、実はClaudeには声で使う機能が2つあります——音声モードと、ディクテーション(音声入力)です。公式チュートリアルがこの2つの使い分けを丁寧に整理していたので、まとめます。

一言でいうと、ディクテーションは「言葉を書き取る」、音声モードは「考えを一緒に整理する」。同じ「声で使う」でも、設計されている瞬間がまったく違います。

ディクテーション:声でタイピングする

ディクテーションは「声によるタイピング」です。話すと、その言葉がメッセージボックスのテキストになり、Claudeはいつも通りテキストで返信します。キーボードが声に置き換わるだけで、会話の他の部分は何も変わりません。

操作は、デスクトップアプリならマイクを押して話し、準備ができたら送信。スマホならマイクを長押ししながら話し、離すと送信です。

音声モード:声の対話

音声モードは「話し言葉の会話」です。あなたが話し、Claudeが声で返す。キーボードは一切不要です。Claudeが意図しない方向に進んだら、話の途中で遮ることができ、思いついた瞬間に次の質問を投げられます——人と話すときと同じように。

ひと目でわかる比較

ディクテーション

音声モード

どこにあるか

メッセージボックスのマイク。Chat・Cowork・Codeの全サーフェスで利用可

専用ボタン(ディクテーションのマイクとは別)。Chatの全サーフェスで利用可

話した言葉はどうなる

Claudeへのメッセージのテキストになる

双方向の音声会話になる

選ぶべき場面

普段タイプする内容を、より速く

判断に迷う相談、リハーサル、学習——賢い壁打ち相手が必要なとき

どちらに手を伸ばすか:出発点で決める

判断基準はシンプルです。言いたいこと・やりたいことがすでに分かっているならディクテーション。何かを見極めようとしている、あるいは練習したいなら音声モード

音声モードが向く場面

考える・決める。アイデアを声に出して表に出すと、Claudeが会話全体を追いながら、あなたの見落としを浮かび上がらせる質問をしてくれます。転職オファーの比較、事業計画、決めきれない判断に。また、会議直後の記憶が薄れる前のブレインダンプにも最適——思い出すそばから話せば、Claudeが断片を追跡してくれます。会話は普通のチャットとして保存されるので、後から「決定事項とアクションアイテムをテキストで」と頼めます。

練習する・学ぶ。面接、交渉、言いにくい話の準備なら、Claudeに相手役を演じさせて、準備していなかったフォローアップ質問を投げてもらう。語学練習なら、発音を聞いて、実際の応酬の中で自分でも試せます。

メール・ドキュメント・ツールと組み合わせて働く。難解な文書を会話に追加して、「何が書いてあるか」から「何が欠けているか」「どこに反論すべきか」まで質問で掘り進む。顧客電話の前にはカレンダーとCRMからブリーフィングさせ、電話の後はその場で振り返りを話してメモを下書きさせる、という使い方も。

ディクテーションが向く場面

  • 頭の中に長くて雑然とした依頼がある:話すほうがタイプより速く、荒い言い回しでもClaudeは理解します

  • 送信前にプロンプトを見直したい:話した内容はメッセージボックスの編集可能なテキストになります

  • 返答をテキストで受け取りたい:計画、表、ドラフトは、見て・コピーして・編集できるテキストのほうが扱いやすい

音声モードの現在地:4つの特徴

早い時期に試して離れた人向けに、最近のアップデット後の姿も整理されています。

難しい質問についてこられる(有料プランでOpus/Sonnetが使え、会話の途中でモデル切り替え可。テキストで使っているモデルが引き継がれる)。

会話の途中で日常ツールに手が届く(有料プランで、メール・カレンダー・ドキュメント・Slackから情報を引ける。「コーヒーを淹れている間に今日のメールをキャッチアップして」が現実に。Web検索は以前から可能)。

多言語対応(英語以外はベータ。自動検出はされないので、設定で選ぶか声で切り替えを頼む)。

記憶がある(音声会話も普通のチャットとして保存され、メモリと過去の会話を参照できるので、中断したところから再開できる)。

設定項目も4つ:リスニングモード(ずっと聞いているハンズフリー/ボタンを押している間だけ聞くプッシュトゥトーク)、言語、Claudeの声の選択、そして会話を支えるモデル(有料プラン)。

2つを組み合わせる

片方で始めて、もう片方で仕上げる使い方もできます。散歩中に音声モードで考えを整理し、結論が出たら「プランをまとめて」と頼む。会話はテキストとして保存されているので、デスクに戻ってそのチャットを開き、続きをディクテーションで指示する——思考は歩きながら、実務は机で、という分業です。

知っておくべきこと

  • 音声モードは全プランで利用可。スマホファースト(iOS/Android)で、Webとデスクトップアプリでも使える

  • 有料プランでは、より高性能なモデルとツール接続が使える

  • 音声モード中、Claudeに聞かれたくないときはいつでもマイクをミュートできる

  • ディクテーションはWeb・モバイル・デスクトップで利用可。こちらも多言語対応

  • Coworkのマイクボタンはディクテーション。音声モードは現時点でCoworkでは使えません

まとめ

迷ったときの判断基準を、公式はこう締めています——「返してほしいものは何か? 読んで再利用できるテキストならディクテーション。会話なら音声モード」。次にClaudeへ長文を打とうとしたら、まずディクテーションで話してみる。そして「これ、誰かと話しながら考えたい」と思った瞬間があったら、音声モードを開いて声に出して考える。この2つの入口を使い分けられるだけで、Claudeとの付き合い方の幅がかなり広がります。


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