最初のプロンプトは「私に何ができる?」でいい:Claudeを自分仕様で始める最短ルート
Claudeを初めて開いたとき、多くの人は「とりあえず何か質問してみて、様子を見る」ところから始めます。でもClaudeは質問応答マシンではなく、どの機能が役立つかは、あなたが毎日何をしているかで決まります。Claude Academyの入門ユースケース「Explore what Claude can do for you」は、この最初の一歩を「自分の役割を伝えて、パーソナライズされた活用ガイドを作ってもらう」ことから始めよう、という提案です。所要15分、必要なのはClaude.aiだけ。整理します。
考え方:ランダムな質問ではなく、「役割」を渡す
このユースケースの核となるプロンプトは、驚くほど普通の文章です。
私はB2B SaaSスタートアップのプロダクトマネージャーです。主にロードマップの優先順位付けと顧客リサーチをやっています。
Claudeは初めてです。あなたを最も効率的に使うには? 今すぐ試せる例を5つください。日々の仕事に実際に効くものがいいです。1つはサプライズで!
私の仕事を理解してもらうために、ドキュメントへのアクセスも渡しました(たぶん)。よろしく!
必須のコンテキストはゼロ——役割の説明だけで動きます。任意で、①業界・チーム規模・日々のタスクなどの具体情報、②Google Drive接続(ドキュメントが手動アップロードなしで参照される)、③拡張思考(能力とワークフローの結びつきをより丁寧に分解)を足すと、提案の解像度が上がります。
返ってくるもの:一般論ではなく「あなたのプロジェクト」に紐づいた5例
出力サンプルが、このプロンプトの威力をよく表しています。PMの例では、Claudeがまずドキュメントを覗き、「オンボーディング最適化に取り組んでいて、アクティベーションとリテンションが焦点ですね」と実際の仕事を特定したうえで、5つの例を返してきます。
顧客インタビューのテーマ統合:「これらのインタビュー全体で上位3つの摩擦点は? 根拠として直接の引用を付けて」——1件ずつ読むと見逃すパターンを発見
優先順位付けのストレステスト:ロードマップの選択肢を実名で挙げたうえで、「今の優先順位に穴を開けてみて。私たちは何を過小評価してる?」——建設的に反論させる
競合の即席ティアダウン:「彼らのオンボーディングはうちとどう違う? 何を盗むべき?」
雑なメモ → 1ページの意思決定文書:「問題・検討した選択肢・推奨・リスクの構成で1ページに」
サプライズ:「あなたのインタビューノートにMarcus Webbのフィードバックがありますね。今すぐ全文を読んで、パターン・矛盾・実行できる洞察を出しましょうか? 30秒でできます。"go"と言うだけ」
5つ目が特に象徴的です。提案リストで終わらず、その場で実演を申し出てくる——「読む入門ガイド」ではなく「触って始まる入門体験」になっているわけです。
フォローアップ:例から「今週の実務」へ
今週作らなければならないものを持ち込む:「じゃあ1ページャーを試そう。オンボーディング簡素化の承認を取りたい。ここ数週間の雑なメモを渡すから、今日中に経営陣へ送れるものにして」
逆にClaudeにインタビューさせる:「この問題をどう経営陣に説明すべきか分からない。私にインタビューして。正しい切り口を見つけるための質問をして」——何が必要か自分でも分からないときの定番手筋です
チャットの外の機能を聞く:「このチャット以外に知っておくべきClaudeの機能は? あなたの全ツールの中で、私の役割に一番役立つのは?」——プロジェクト、Web検索、ファイル作成、コネクタといった機能への入口になります
うまく使うためのコツ
肩書きではなくドキュメントを渡す。「プロダクトマネージャーです」だけでは一般的な提案しか返りません。ロードマップ、インタビューノート、戦略文書を渡せば、Claudeはあなたの実際のプロジェクトを参照して提案します
時間を食っているものを具体的に言う。「ステータス更新に何時間もかかる」「インタビューのフィードバック統合に苦労している」の一言で、提案の優先順位が実際のペインに合います
体系的に学ぶならClaude 101。無料コースでClaudeのツールキット全体を学べて、修了バッジも付きます
「作らせる」だけでなく「考える相手」に使う。最良の使い方には、成果物を作らせないものもあります。行き詰まったら「この判断を一緒に考えて」「私が考慮していないことは?」
まとめ
このユースケースが教えてくれるのは、AI活用の最初の壁——「何を頼めばいいか分からない」——は、Claudeに自分の文脈を渡せばClaude自身が解いてくれる、ということです。ページの締めの言葉を借りれば、プロダクトマネージャーでも、教師でも、肉屋でもパン屋でもろうそく職人でも(本当に試したそうです)、役割を伝えれば1分以内に自分専用のガイドが手に入る。新しくClaudeを触る同僚やお客様に「まず何をすればいい?」と聞かれたら、このプロンプトを渡すのが一番の答えになると思います。
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この記事は、AtlassianやIntercomなどのSaaS導入支援と、AIを活用した業務プロセス改善を行うINNOOV株式会社がお届けしました。「自社でもこんな仕組みを作ってみたい」「ツール導入を相談したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
参考文献 Claude Academy