徐々に情報が出てきているAtlassianの新製品Rovoは、Atlassian製品を使う幅広いチームの生産性向上とコラボレーション促進を目指した、同社のAI戦略の中核をなすプロダクトといえるでしょう。社内の知識を有効活用し、情報に基づく迅速な意思決定を後押しする、AIを活用した新しいチームワークのあり方を提示するものとして注目されます。
Atlassian Rovoは社内の情報を横断し今必要な情報をサマリして手元に置くことができます。
今までのシステム内だけのAIサーチではなく、社内横断で情報をサーチします。
非常に強力な社内横断型のAIサーチとアクションを支援するツールです。
Atlassian Rovoは現在、一部の限定的な顧客に提供されている段階です。パブリックな提供開始時期は2024年後半を予定しています。
主な特徴は以下の3つです。
1. Find(見つける)
Atlassian製品だけでなく、GoogleドライブやSharePoint、GitHub、Slackなどのサードパーティ製アプリ、さらには自社開発のカスタムシステムまで横断的に検索し、文脈に沿った関連性の高い結果を提供。
この部分が非常に意味があります。今まではSaaS単位で最適化していた情報をSaaSやシステム横断で情報をまとめ最適化された情報を参照できます。またその情報に基づいたアクションについても支援されるでしょう
ユーザーのアクセス権限を考慮し、個人に最適化された検索結果を提供。
自然言語による対話的な検索が可能。
2. Learn(学習する)
ナレッジカードによる要約やAIチャットを通じて、企業内のデータをより深く理解。
関連トピックや質問を提示し、インタラクティブな学習を促進。
3. Act(行動する)
専門のAIエージェントをワークフローに組み込むことで、時間のかかるタスクの自動化や、プロジェクトの推進、問題解決を支援。
コンテンツの生成や校正、タスクの自動化、ナレッジベースへの情報追加など、多様な用途に特化したエージェントを提供。
Rovoは、Atlassianが20年以上かけて蓄積してきたチームワークに関する知見を「Teamwork Graph」というデータモデルに落とし込み、それを基盤としています。Atlassian製品やサードパーティ製アプリから収集したデータを統合し、組織のゴール、ナレッジ、チーム、ワークに関する包括的な情報を提供します。
主要な機能
AIによる検索
Atlassian製品内のコンテンツだけでなく、GoogleドライブやSharePoint、GitHub、Slack、Figmaなどの情報も検索可能。
ユーザーのアクセス権限を考慮し、個人に最適化された検索結果を提供。
自然言語による対話的な検索が可能。
ナレッジカードとAIチャット
プロジェクト、ゴール、人物などに関する要約情報をその場で提供。
対話的なチャットUIを通じて、質問に答えたり、フィードバックを得たり、問題解決を支援。
関連トピックや質問の提示により、インタラクティブな学習を促進。
AIエージェント
コンテンツの生成や校正、タスクの自動化、ナレッジベースへの情報追加など、多様な用途に特化したエージェントを提供。
ノーコードインターフェースによる独自エージェントの作成や、Atlassian Marketplaceでの共有が可能。
弊社はこの部分において過去の自動化の経験によりAIエージェントに自動化の処理を付加することでより自動的に情報をサーチしたり処理することを支援できます。
アーリーアクセス
Rovoに早期にアクセスしたい場合は以下のアーリーアクセス申請をしてください。
最新のドキュメント管理へステップアップ:AIによるファイルサーバからの移行支援
弊社ではオンプレミスのファイルサーバからConfluence等のWiki型ツールへの移行をAIを経由することで最新のドキュメント管理へ移行することを支援できます。
ファイル型の管理(ファイルサーバ型管理)は無駄なバックアップファイルや様々なファイル名が違うファイルを生み出し検索性の低下や無駄なファイルへの課金等により時間もコストもかかってしまいます。
まだAIが導入されておらず旧来型のファイル管理を行っている企業様においてはAtlassian RovoやConfluenceへの移行はAI活用への大きな一歩となります。
Atlassian製品の導入についてのお問合せはお気軽に弊社サイトのフォームまたはチャットからご連絡ください。