Atlassianは欧州イベント「Team ’25 Europe」にて、AIチームメイト「Rovo」を中心とした次世代クラウド構想を発表しました。
Meet Rovo everywhere: AI that connects every app, every team, every workflow
Rovoは、知識・人・ワークフローを横断的につなぐAIとして、全てのAtlassian製品に統合され、チームの共同作業を支援します。
主な進化点は3つ:
Rovo Search:Google DriveやFigma、GitHubなど50以上のアプリを横断検索できるエンタープライズ検索機能。
Rovo Chat:AIチャットに個人メモリやリアルタイム共同編集「Canvas」を追加。100以上のスキル(AI拡張モジュール)にも対応。
Rovo Studio:ノーコードでAIエージェントを作成できる開発環境。チーム独自のワークフロー自動化を容易に実現。
さらに、開発チーム向け「Software Collection」と、IT・サービス運営向け「Service Collection」を新設し、Rovoを中心にJira、Confluence、JSMなどの機能を統合。
ガバナンス面では「Isolated Cloud」「Units」構造を導入し、データ分離とコンプライアンス管理を強化。
Rovoは今後、有料クラウドプランのユーザーに追加費用なしで提供されるほか、Atlassian製品を使わない組織にも月額5ドルで展開予定。
「Rovo Everywhere」というテーマの通り、AtlassianはAIを“どこでも動くチームメイト”として全エコシステムに拡張しています。
「Rovo をあらゆる所へ」
Rovo は、知識・人・ワークフローをつなぐ AI チームメイトとして位置付けられており、今後あらゆるアプリ/チーム/ワークフロー上で使えるようになることが明言されました。 atlassian.com+2atlassian.com+2
具体的には、検索(Search)、チャット(Chat)、スタジオ(Studio/エージェント構築)という3つの主要な機能枠組みが提示されています。 atlassian.com+1
また、Rovo を有料クラウドプランのユーザーすべてが利用できるように、さらに非-Atlassian製品ユーザーにも “1ユーザーあたり月額5ドル” で提供予定という発表も。 atlassian.com+1
機能強化・進化の内容
Rovo Search:企業内のあらゆるアプリやデータを横断検索できるエンタープライズ・サーチ機能。たとえば Google Drive、Figma、GitHub、Teams といった50以上のコネクター経由で、組織知識を統合。既に利用者の 78% が「他ツールより精度が高い」と評価。 atlassian.com+1
Rovo Chat:チャット型AIインターフェースの拡張。パーソナルメモリ機能、リアルタイム共同編集キャンバス (“Canvas”)、100以上の “スキル (Skills)” モジュール(Atlassian+パートナー/顧客提供)などが追加。 atlassian.com+1
Rovo Studio:ノーコード/ローコードでAIエージェントや自動化アプリを構築できるプラットフォーム基盤。専門知識のないチームでも、自社ワークフローに合ったエージェントを作ることが可能に。 atlassian.com+1
新しい “コレクション” とクラウド戦略
Atlassian は「Software Collection」「Service Collection」という2つの新しいパッケージを発表。
Software Collection:ソフトウェア開発向けに、Rovo Dev、Bitbucket、Analytics などを連携。 atlassian.com+1
Service Collection:サービス/カスタマーサポート系向けに、Jira Service Management、Customer Service Management、Assets などをAIと共に統合。 atlassian.com+1
また、クラウド移行・ガバナンス強化の文脈で、 “Isolated Cloud”(分離型クラウド環境)や “Units” という新しい諸機能が示され、データレジデンシー/コンプライアンスを意識した体制が強化されています。 AppFox+1
利用展開と適用範囲
今後、Rovo は有料のクラウドプラン利用者に向けて「追加費用なしで」提供される予定。 atlassian.com+1
また、Atlassian 製品を使っていない組織にも、月額5ドルで利用可能になる予定ということで、より幅広い適用を狙っている。 atlassian.com
製品連携/接続性も強化されており、サードパーティアプリやブラウザ拡張、モバイル・デスクトップ対応の動きも。 atlassian.com+1