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日本発SaaSが欧米展開でつまずく理由と、その克服策

日本のソフトウェアが海外展開で苦戦する要因の一つは、SOC2など欧米市場で求められる信頼性・セキュリティ規格に初期から対応していないこと。後からの対応はアーキテクチャや運用体制に大きな負荷をかけるため、初期段階での準拠設計が重要。

2か月以上前に更新

日本のソフトウェアが初期から欧米市場に参入できない/しづらい理由の一つに、SOC 2やISO27001、GDPRなど、欧米で求められる信頼性・セキュリティ・コンプライアンス要件に初期から対応していないことがあります。

この「あとから対応」は大きな負担になります。

  • 開発・運用アーキテクチャの再設計

    • 開発時のソースの保存先/国

    • AI等のツールの安全性 *特定国のツール

  • 監査証跡、ログ、障害対応、アクセス制御の仕組み構築 または、SaaS向けのインフラを利用

    • 全て手作りだとリファクタリングで工数が消えてしまう。

  • 初期からのSOC 2必須要件への対応

    • 単純な身近なノウハウでの開発体制はリスク

  • ドキュメント重視の文化と社内体制づくり

    • チャットに埋もれる情報のやりとりはドキュメント品質の低下につながる

後からの対応はコスト・スピード・品質のすべてに影響するため、最初から以下を意識した設計が不可欠です。

  • グローバル基準を前提としたプロダクト設計と運用

  • SOC 2/ISO27001対応を見据えたプロセス導入

  • VantaやDrataなどを活用したコンプライアンス自動化

  • 英語でのポリシー整備と社内教育体制の構築

今やSOC 2を前提にプロセスや開発環境の設計がされているかどうかが、日本発SaaSがグローバルで戦えるかどうかにかかります。

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