タスク管理とワークマネジメントは同じではありません。
ワークマネジメントは、目的設定→議論→合意→実行→振り返りの循環で成果を出す営みです。Jira はその中の「実行」を強力に支える一方で、良い実行は必ず良い情報から始まります。
定義の違い
タスク管理:誰が・いつまでに・何をやるかを明確化し、進捗を追う。
ワークマネジメント:目的・優先度・依存関係・リソース配分・成果検証まで含め、仕事の流れ全体を最適化する。
Jiraは“実行の基盤”、でも“情報が先決”
Jira は課題、ボード、ロードマップで実行を可視化・調整します。
ただし、タスクは情報から生まれる。ディスカッション(Confluence ホワイトボード)や議事録(Confluence ページ)で背景・判断・根拠を明らかにしてこそ、質の高いタスクが切れます。
Atlassianでのシンプルな流れ
議論する(Confluence ホワイトボード)
目的・課題・案・優先度を可視化し、その場で合意形成。残す(Confluence ページ)
決定事項、根拠、担当、期日、除外した案も記録。実行する(Jira)
ページから課題を起票し、ボードで進捗を運用。ロードマップで依存とキャパを調整。振り返る(Confluence + Jira)
メトリクスやふりかえりメモをページに集約、次サイクルへ。
最小セットアップ例
Confluence テンプレ:議事録(目的/決定事項/To-Do/担当/期日)
ホワイトボード:優先度マトリクス、ユーザーストーリー・マップ
Jira:カンバン(To Do/In Progress/Done)+ラベル規約+期限運用
レビュープロセス等のカスタマイズを行う。
運用のコツ
「議論→記録→起票」を同じ場で完結(ページ内からJira起票)。
タスクには必ず参照ページをリンク。背景が追えて手戻りが減ります。
週次で「未着手の理由」「詰まり」をレビュー、合意事項に立ち返る。
Doneの定義に「ページ更新」を含め、知識を資産化する。
