Atlassian製品を活用して監査活動を管理することで、Jiraによるタスク発行とConfluenceによるドキュメント作成を自動化でき、作業の属人化を防止するとともに、監査対応の品質向上を実現できます。
Jiraによる監査スコープの管理
監査対象をJiraのEpicとして管理し、各監査ステップをEpicのステータス、実務作業をタスクとして運用。タスク作成時には対応するConfluenceページが自動生成され、証拠・記録・報告が一元化される構成を設計。Confluenceページは命名規則とラベルにより構造的に整理され、Jiraと双方向リンクを持つことで、すべてのタスクと監査ドキュメントが確実に紐づく。これにより、監査プロセス全体の可視化・進捗管理・文書統制を効率的に実現する。
🧩 Epic = 監査対象
例)2025年度 財務監査(営業部門)
JiraのEpic単位:監査対象ごとに1つ作成(営業部門、人事部門、IT統制など)
Epicのステータス:監査プロセス(Planning〜Follow-up)に対応
Epicに対応するConfluenceページが自動で作成され、全体の監査成果と進捗を集約
✅ タスク = 個別の監査作業
Epicに紐づくタスクを作成すると、対応するConfluenceページが自動生成され、タスクと双方向にリンク
タスクには「To Do / In Progress / Done」などの作業ステータスを持たせ、進捗を明確化
各タスクに紐づくConfluenceページには、証拠、調査記録、コメント、ファイル等を記録
📘 Confluenceページ構成:ツリーを使わずカテゴリとラベルで管理
🔧 命名規則(検索性とグルーピングを両立)
Epic単位のページ:
【監査】営業部門_2025年度_監査全体
タスク単位のページ:
【監査タスク】営業部門_売上伝票調査_2025年度
【監査タスク】営業部門_営業担当ヒアリング_2025年度
🏷️ ラベル運用(フィルタ・検索に活用)
audit-2025
audit-eigyou
audit-task
audit-plan
,audit-fieldwork
などステップ別分類
📋 ページの代表例
種別 | タイトル例 | 主な内容 |
Epicページ |
| スコープ、進捗状況、報告リンクなど |
タスクページ |
| 対象リスト、調査結果、証拠ファイルなど |
タスクページ |
| インタビュー記録、発見事項など |
🔄 自動生成の仕組み(概要)
Jira Automation(またはScriptRunner/Forgeなど)で実装
タスク作成時、指定テンプレートからConfluenceページを自動作成
ページ名は命名規則に従って生成
JiraタスクにConfluenceリンクを自動挿入
ConfluenceページにもJiraタスクリンクを埋め込み
これにより、タスクと文書が確実に1:1で紐づく構造を担保
✅ 構成ポイントまとめ
項目 | Jira管理 | Confluence管理 |
管理単位 | Epic:監査対象Task:個別作業 | ページ:監査全体、タスク別ドキュメント |
ステータス管理 | Epic:監査ステップTask:作業進捗 | ページ更新日、ラベルで進捗追跡可能 |
自動連携 | Task作成時にページ自動生成 | タスクリンク付きページが自動作成される |
構造の表現(Intercom非対応環境) | Epic/Taskでグループ化 | 命名ルール+ラベルによる仮想グルーピング |
✨ Jiraと自動化による監査文書管理のメリット
アサインが明確
スケジュール管理と通知等が連動する
作業と証跡が確実に紐づく:ドキュメントの抜け漏れ・属人化を防止
属人性の排除とレビュー性向上:監査記録の可視化と監査証拠の整理が容易