Atlassianがデータカタログ＆AIプラットフォームの Secoda を買収しました。
Secodaは、構造化データの意味を理解し、質問に対して即座に回答を返す“AIデータアシスタント”として急成長してきたプロダクトです。今回の買収によって、Atlassianが描く「データを知識に変換する世界」が一気に現実味を帯びてきました。
特に注目したいのは次の3点です。
1. データ活用を“待ち時間ゼロ”にするAIがAtlassianへ統合
Secodaは企業の複雑なデータをAIが理解し、
「この条件で売上に最も影響する要因は？」
といった高度な質問に数秒で回答します。
従来はアナリストが数日〜数週間かけていた作業が、瞬時にできる。
これがAtlassianのRovoと組み合わさると、
「仕事の文脈」と「データの意味」が一気につながる 世界が来ます。
2. Teamwork Graph × Secodaの“構造化データ理解”が企業知を底上げ
Atlassianが長年育ててきた Teamwork Graph は、
人・タスク・プロジェクトの関係性を理解するモデルです。
ここにSecodaの「構造化データのセマンティック理解」が入ることで、
企業内のあらゆる情報が“AIが読める知識”になる 基盤が整います。
仕事の意味を構築する方向に一歩踏み込んだ形です。
3. 既存Secodaユーザーへの影響は最小。今後はAtlassian Cloud上へ移行
現時点ではサービス停止や価格変更はなく、
同じSecodaチームがAtlassianにジョインするだけ。
今後はインフラがAtlassian Cloudに統合され、
よりスケール可能で安全な環境に移行していくとのことです。
まとめ
今回の買収は、Atlassianが「AIで仕事を変える」領域に本気で踏み込んでいる象徴です。
データ活用のハードルを下げる
仕事のコンテキストとデータをつなぐ
AIが“理解できる”企業内知識を作る
こうした流れは、企業の情報基盤やナレッジマネジメントに確実に影響を与えるはずです。