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問い合わせフォーム営業の煩わしさと身近にある改善のヒント
問い合わせフォーム営業の煩わしさと身近にある改善のヒント

問い合わせフォーム営業の対策法や最近のトレンド、そこから生まれるイノベーションのアイデアについて考察します。

Yoshiya Takabayashi avatar
対応者:Yoshiya Takabayashi
3週間以上前に更新

うっとおしいフォーム投稿での営業

問い合わせフォームへの投稿の営業が煩わしいと感じている方は多いと思います。私の知る限り、超有名なITコンサルや有名なIT企業のマーケーターもXやFacebookでフォーム営業への不満を漏らしていましたが、IT業界の人間がフォーム営業への対策をしていないことが露呈してしまうので、正直あまり愚痴をこぼさない方が良いかもしれません。

多くの場合、小さな会社の社長や問い合わせ対応を直接行う担当者が被害を感じるでしょうが、これらは実際には仕組みで解決できる問題なので問題解決を支援する側が自ら改善していく必要があると思います。

フォーム営業対策はCMSとCRMの統合製品で

たとえば、HubSpotやセールスフォースのようなプラットフォームには、自動的に不要なフォーム投稿をブロックしたりアーカイブしたりすることも設定でできます。似たような仕組みを持つ多くのCMSにも同様の機能は備わっていますが、問題は、フォーム投稿の通知がメールへ転送される場合です。システム通知として扱われるため、ブロックができず、不要なフォーム投稿が通知されてしまいます。一般的なCMSではフォームの投稿があるとメールで通知が来る仕組みですが、CMSにCRMが連携されていれば、既存顧客か新規か、あるいはブロック対象かを判定し、通知を制御することができます。CRMの機能がない場合、ダイレクトにシステムのメール通知を受けるしかありません。それではインテリジェントなシステムになれないです。

弊社では5年ほど前からHubSpotを使って問い合わせを管理しています。営業支援を行う企業等が、プログラムやスクリプトを用いてフォームに営業投稿を行ってくる会社もありますが、だいたいブロックできているため、新規の営業提案は月に数件程度です。たまに新しい会社から営業が来ると、「どんな事業をしているのだろう」と逆に興味が湧くこともあります。そういう会社はだいたい手でせっせと投稿してきます。

完全にブロックができるわけでは無いですが少し外部からアプローチがあるくらいが自社がどう見えているかを知ることができます。

特にエンジニア採用支援系の営業は年々増えていますが、これは採用支援関連の会社が毎年多く起業されているためでしょう。とはいえ、新しい製品やサービスを知るために完全にはブロックせず、少しだけ窓を開けておくのも良いかもしれません。まあ、エンジニアはインドで育てようとしているので国内での採用は今は考えられません。

ちなみに、木からでる樹液にスズメバチやカナブンがいればカブトムシもいるかもしれないということでいつかあたりを引くかもしれません。

会社の成長で営業の内容が変ってくる

ここ1年で特に変化を感じたのは、M&Aマッチング企業からの問い合わせが増えたことです。M&A営業リストは何らかの情報を参照しているのでしょうが、最近は電話だけでなく自宅に封筒が届くこともあります。おそらく、某名刺管理サービスやデータバンクの情報を活用してターゲット企業をリスト化しているのでしょう。大手のM&Aのマッチング企業は手紙やらいろいろ凝っているなと思います。

最近、M&A関連の営業で数社とZoomで話をしましたが、売上や設立年数、社長の年齢などでターゲット企業が絞り込まれるようです。特に売上が1億から3億円規模の企業は買収対象として扱いやすいとのことでした。

営業のことに話を戻すと、フォーム営業ならブロック可能ですが、面倒なのはどこかから仕入れたデータで稀にかかってくる営業電話です。電話がかかってきた場合、電話番号をネットで調べれば発信元や詐欺の疑いがあるかどうかを確認できます。これまではスマホのブラウザで番号をコピーして検索していましたが、最近はChatGPTのネット検索機能を使ってすぐに確認できます。弊社もCPaaSを活用したコンタクトセンターの運用支援を行っていますが、この機能と連携することで外部からの無駄な着信を削減できるかもしれません。*ブロックした際に自動的にフィードバックをサイト側に返せる仕組みも作れるかもしれません。

大企業はいろんな投資関連の営業電話が入ってくるのでCPaaSでいらない電話をフィルタリングする機能は実装するのはいろいろとお得だと思います。

営業手法によるリスク

私は評論家の岡田斗司夫さんのYouTubeをほとんど見ているのですが、

彼の言う「評価経済社会」の状況下においては、営業の電話番号がデジタルタトゥーのように評価され、低評価の電話番号は自動的にブロックされるようになるのではないかと思います。そうなると対策されたシステムに対しては無計画な営業活動が企業のリスクになる時代が来るかもしれません。

イノベーションは身近な中にあると思う

めんどうな事がきっかけで改善アイデアが浮かぶこともあります。こういったアイデアの元は煩わしさや不便さの中に隠れているものです。「インサイト」という言葉を使うと難しく感じますが、現実には単純な不満や不便さから有用なアイデアが生まれることを意識する必要があります。何かが嫌だと感じたら、その状況をどう解決できるかを考えることが大切だと思っています。

日常の小さなことでも解決策を考えることで、1年前より確実に改善された状況を生み出すことができるでしょう。これはプラットフォームやプロセスの変革にかかっていると思います。

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