会社概要
InStageは、教育機関や雇用サービス提供者を対象に、会話型AIシミュレーションを通じてコミュニケーションスキルの向上を支援する企業です。VRベースの製品からブラウザベースのプラットフォームへと進化を遂げ、幅広いユーザーに利便性の高い学習環境を提供しています。
導入前の課題
プラットフォームのブラウザ移行に伴い、従来のシンプルなパスワード認証では対応が困難となりました。特に以下の課題が顕著でした。
エンタープライズ対応に必要なマルチテナント機能の不足
MFA（多要素認証）やロールベースアクセス制御の欠如
増加する顧客基盤に対応できるスケーラブルなユーザー管理の必要性
これらを内製化するには3〜4か月の開発工数が見積もられ、限られたリソースを圧迫する懸念がありました。
導入の決め手
新しい認証基盤の構築にあたり、InStageはAuth0やAWS Cognitoも比較検討しました。その中で、Fronteggは以下の点で最適な選択肢と判断されました。
開発者に優しいUIとReact SDKによるスムーズな統合
柔軟性と拡張性に優れたユーザー管理機能
高度なセキュリティ機能と短期間での実装が可能な点
導入効果
Frontegg導入後、InStageはエンタープライズ対応に求められる高度なユーザー管理機能を提供し、クライアントごとに柔軟なアクセス制御を実現しました。特に、マルチテナント対応やロールベースアクセス制御、多要素認証（MFA）の活用により、クライアント自身が自社ニーズに沿ったユーザー管理を行えるようになり、セキュリティと運用効率を同時に向上させることができました。また、FronteggのReact SDKと充実したドキュメントにより短期間での統合を実現。BlackboardやMoodleといったLMSとの将来的な統合を見据えた拡張性も確保し、プロダクトチームはコア開発に集中しながら市場投入までの時間を短縮し、競争力を強化することができました。
今後の展望
Fronteggの採用により、InStageの開発チームはコア製品開発に専念できるようになり、クライアントの進化するニーズにも柔軟に対応できる体制を確立しました。今後は、学習管理システムとのさらなる統合や機能拡張を進め、Fronteggを基盤とした持続的な成長と顧客満足度の向上を目指していきます。
Fronteggは、InStageにとって欠かせない認証基盤として、製品の拡張性と競争力強化を支えています。
参照記事