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Atlassian Team’25 Europe:AI-Native戦略と新Collection発表

AtlassianはTeam’25 Europeで、AIを基盤とする「AI-Native」戦略を発表。開発・運用・サービス・コラボを統合する「Software/Service/Teamwork Collections」を新設し、Rovo中心の次世代AIプラットフォーム構想を提示しました。

今週アップデートされました

開催日:2025年10月8日〜9日
開催地:スペイン・バルセロナ
テーマ:AI-Native/Developer Joy/Unified Collaboration

Atlassian、AIを製品群の基盤に据えた次世代構想を提示

開発・運用・サービス管理・チームコラボレーションを横断的に支援する「Collections」群を発表

  • クラウド移行中心の戦略からAI-Nativeプラットフォームへの転換

  • AIを中核とした開発・運用・チーム連携基盤の構築

  • 「Software」「Service」「Teamwork」の3つのCollection群を新設

  • Rovoを中核に据えた統合的AIエージェント戦略

製品アップデート/海外イベント報告会

オンラインイベントにて製品アップデート/海外イベント報告会を10月31日に開催いたしますので是非ご参加ください。

INNOOV株式会社:海外カンファレンス参加報告(Atlassian Team’25 Europe/Intercom Pioneer)

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製品・カテゴリ

内容

1.

Customer Service Management(CSM)

  • AI対応のサービスデスクソリューションの一般提供開始(GA)

  • ナレッジベース・進行中インシデントの自動検出と解決提案

  • AI–Human Handoffによる自動引き継ぎ機能

  • 年間45,000件の課題をAIが解決、平均解決時間8日→8分への短縮

2.

Service Collection

  • CSM、JSM、アセット管理、Rovoエージェントを統合

  • サービス管理のエンドツーエンド自動化

  • 既存JSMユーザーは追加費用なしで利用可能

3.

Software Collection

  • Rovo Dev Agentが正式提供(GA)

  • 開発全工程をAIで最適化するAI-Native SDLCの中核

  • 開発生産性可視化ツール「DX」を新たに統合

  • 開発パフォーマンス分析・改善支援の強化

4.

Rovo Dev / Rovo Ops

  • 開発から運用までをAIエージェントで一貫支援

  • Rovo Devによるコード生成・PRレビュー・テスト自動化

  • Rovo Opsによる根本原因分析(RCA)とRunbook提示の自動化

5.

Teamwork Collection

  • Confluence、Loom、Jiraを統合したコラボレーション基盤

  • AIネイティブなドキュメント生成「Create with Rovo」実装

  • Jira課題のAIエージェント自動アサイン機能を追加

  • AIによる情報共有とナレッジ活用の促進

6.

Confluenceアップデート

  • 編集・ロード速度を従来比2倍に高速化

  • Live Docsによるリアルタイム共同編集とレビュータグ機能

  • 「Create with Rovo」によるドラフト生成支援

  • ページ内でのLoom動画録画・埋め込みに対応

7.

Rovo Studio

  • ノーコードでAIエージェント・自動化フローを構築可能な新機能

  • モジュラー型スキルの組み合わせによる柔軟な設計

  • Forgeアプリのノーコード開発に対応

8.

Rovo Search

  • Jira向けAI検索機能の発表

  • 50以上のコネクタを搭載

  • デスクトップアプリで検索・チャット・エージェント操作を統合

  • ナレッジ探索・情報活用を一元化

9.

AI-Native SDLC

  • Discover & Plan:Rovoが情報収集とエピック自動生成を実行

  • Build:Rovo DevがPRD理解・コード生成・テスト自動化を実施

  • Review:AIによるPRレビューを数分で完了(PRサイクル45%短縮)

  • Deploy:Pipelinesでのエラー検知と自動修正案提示

  • Operate:Rovoによるインシデント分類とRunbook自動提案

  • 開発ライフサイクル全体から摩擦を排除する構成

10.

チームコラボレーション強化

  • Teamwork Graphの外部連携拡張(HubSpot・Databricksなど)

  • Rovo Chatのキャンバス機能によりチーム共同編集を実現

  • 画像認識機能対応:ホワイトボード写真のテキスト化・要約生成

  • Rovo for DesktopによるローカルファイルとTeamwork Graphの接続

11.

Rovo Service(β)

  • HR/IT/総務などバックオフィス業務を横断的に自動化

  • オンボーディングやアクセス設定をAIが自動生成

  • 必要な場面のみ人が介入する設計

12.

Rovo Ops

  • インシデントの根本原因分析(RCA)をTeamwork Graph上で実行

  • BitbucketやDynatraceとの連携による自動影響範囲特定

  • “ZoomとSlackの行き来をなくす”をテーマに設計

13.

AI–Human Handoff強化(CSM関連)

  • AIが複雑なリクエストを検知し、必要な情報を補完してチケット化

  • CRMや契約情報を自動統合表示

  • 顧客が同じ説明を繰り返す必要を解消

14.

Teamwork Graph外部連携強化

  • HubSpot・Databricksとのコネクタ追加

  • Forge向けGraph APIの提供開始

15.

Loom-first Communicationの拡張

  • 動画をドキュメントのように編集可能

  • 不要な部分を削除すると自動で動画も更新

  • 絵文字・コメントによる非同期コラボレーション対応

16.

Audio Briefings(Confluence on the Go)

  • Confluenceページを音声ブリーフィング化

  • 移動中でもチーム情報をキャッチアップ可能

17.

Jiraの再設計(Projects → Spaces)

  • プロジェクト単位からスペース単位の運用に変更

  • テンプレートやロールによる柔軟な構成管理を実現

18.

Atlassian Isolated Cloud/Units構想(2026年提供予定)

  • 欧州向け隔離型クラウド環境「Isolated Cloud」を発表

  • 組織ごとにユーザー・アプリ・データを分離管理する「Units」導入予定

19.

Rovo for Desktop

  • ローカルファイルをTeamwork Graphと連携

  • ExcelなどからJiraチケットを自動生成・更新可能

20.

DX買収の背景補足

  • 「見えないものは改善できない」をテーマに開発生産性を可視化

  • チーム満足度49%→83%へ改善した実績を発表

まとめ

  • Atlassian、AIを軸に開発・運用・サービス・コラボレーションを再設計

  • Rovoを中心に、AIがチームとプロダクトを支える次世代基盤の形成を目指す

  • 各製品に機能向上・チャット追加等によりユーザ/顧客側の効率化を進める

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