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AIが“コンサルっぽい仕事”をし始めた:いま押さえておきたいAIコンサル系スタートアップ7社

生成AIが資料作成や戦略立案、ユーザー調査、業務改革まで“コンサルがやってきた仕事”を代替し始めています。本記事では、Xavier AI・NexStrat AI・Consulting IQ・PromptQL・Profound・Dialogue AI・Parableの7社を中心に、プロダクトの特徴・料金イメージ・ユースケースを整理します。

2週間以上前に更新

なぜ「AIコンサル」スタートアップが増えているのか

ここ1〜2年で、「マッキンゼーのライト版をAIで」「経営企画やアナリストをAIで置き換える」といったスタートアップが一気に増えました。

背景はシンプルで、

  • 生成AIが スライド作成・リサーチ・要約・仮説出し をかなりの精度でこなすようになった

  • でも大手ファームのフィーは依然高く、中堅〜SMBには手が届かない

  • そこで「AI+少人数のコンサル/エンジニア」でスケーラブルに提供しよう

という流れです。(Business Insider)

以下では、「AIがコンサルっぽいことをやる」代表的な7社をざっと押さえます。

1.Xavier AI:戦略スライドを量産する“AI戦略コンサル”

  • 何をしてくれるか

    • 「世界初のAI戦略コンサル」を名乗る、デッキ生成特化のプラットフォーム。

    • ビジネスプランやピッチ資料、戦略・マーケ・営業・HRなどのコンサル風スライドを数十ページ単位で自動生成。(xavier.ai)

    • 自社テンプレートへの自動合わせ、検証済みソースへのリンク付きアウトプットなど、コンサル現場の「面倒な作業」をかなり潰しに来ている印象。(AIPURE)

  • 料金イメージ(2025年11月時点)

    • 無料プラン:月50スライド程度まで

    • Starter:19ドル/ユーザー/月(約200スライド)

    • Pro:79ドル/月(約2,000スライド)

    • Enterprise:要問い合わせ(統合・オンプレ等含む)(saasworthy.com)

    • いずれも「集客用メディアの価格情報」であり、契約前は公式サイトでの確認必須。

  • ユースケース・ケース

    • 中小企業が事業計画書や投資家向けピッチを短時間で作る

    • 営業チームが提案書のたたき台をAIで作り、人間が微修正するワークフロー

    • マーケチームが週次でキャンペーン案と資料を量産する、など。(AIPURE)

2.NexStrat AI:経営陣向けのAIマネジメントコンサル

  • 何をしてくれるか

    • 自称「World’s first AI Management Consultant」。

    • エージェント型AIが、戦略の共創・シナリオ分析・KPI設定・実行計画のロードマップ化まで支援する“経営企画コパイロット”のような立ち位置。(NexStrat)

    • Strategyチームだけでなく、オペレーション・PE/VC・政府系まで幅広い部門を対象にしている。(NexStrat)

  • 料金イメージ

    • GoodFirms等によると、Free版とFree Trialあり。商用利用は「Contact Vendor(見積り制)」で、従業員数・ユースケースに応じて変動。(goodfirms.co)

    • 実質的にはエンタープライズSaaSの価格帯(年契約)と思っておいた方が安全そうです。

  • ユースケース・ケース

    • グローバルTech企業のStrategy & Transformationチームが、

      • 事業ポートフォリオの再構成

      • イニシアチブごとの優先順位付け

      • 戦略レポートやステアリングコミッティ用スライドの自動生成
        に使っている事例がサイト上で紹介されています。(NexStrat)

3.Consulting IQ:月9ドルからの“SMB向けAIビジネスコンサル”

  • 何をしてくれるか

    • 「Your AI Business Consulting Partner」を掲げる中小企業向けAIコンサルSaaS。(Consulting IQ)

    • 5,000本以上のビジネス用プロンプトとテンプレを持ち、データをアップロードすると戦略・オペレーション・マーケ・人事などの相談に24/7で応答する。(Business Insider)

    • 医療クリニックやボートレンタル業者などの事例では、週15〜20時間の業務削減につながったという声も。(Consulting IQ)

  • 料金イメージ

    • Business Insiderによると、サブスクは月9ドル〜の価格帯でスタート。(Business Insider)

    • パートナーシップとして、Visa・Mastercard・JPMorgan Chase等と組み、SMB向けに提供している。(Business-News-Today.com)

  • ユースケース・ケース

    • 小規模クリニック:

      • 価格設定、スタッフ配置、マーケ施策の見直しなどをAIと一緒に検討し、オーナーの稼働を削減。(Consulting IQ)

    • 小規模宿泊業・レンタルビジネス:

      • 繁閑期の料金戦略やキャンペーン設計をAIに相談しながら決める、といった使い方。

4.PromptQL:社内“AIアナリスト/AIエンジニア”を作る基盤

  • URLhttps://promptql.io(HasuraグループのAIプラットフォーム) (PromptQL)

  • 何をしてくれるか

    • 「Custom AI with near-perfect accuracy」を掲げ、企業のデータに特化した推論AI(AI Analyst / AI Engineer)を作るための基盤。(PromptQL)

    • LLMが出したマルチステップのクエリプランをDSLとして外部で実行し、確定的(deterministic)に動くのが売りで、「エンタープライズAIの信頼性問題」を正面から解決しにいっています。(Hasura)

  • 料金イメージ

    • フリープラン+有料プランの階層モデル。無料枠はクエリ数に制限があり、商用利用ではクエリ上限・機能・サポートレベルに応じた課金。(Complete AI Training)

    • LLM利用分は、AnthropicのAPIトークン単価に連動しつつ、PromptQL側の最適化をかける仕組みで、実質「基盤利用料+トークン従量課金」という構造。(Hasura)

  • ユースケース・ケース

    • グローバルQSRチェーン(約4万店舗)

      • 売上・トランザクションデータの上に「AI Analyst」を載せ、現地チームが自然言語で高度な分析を回せるようにしたケース。(PromptQL)

    • Fortune 100テック企業のGTM OS

      • 50以上のSalesforceインスタンスをはじめとする分断データを統合し、セマンティックな“Supergraph”の上にAIを載せた事例。(bizinfopro.com)

    • ヘルスケア企業の予約業務自動化

      • 放射線検査の予約コード選択の自動化により、1億ドル級のインパクトを見込むとするケーススタディも。(zenml.io)

「自前のAIコンサル会社を作るための基盤」で、AIがアナリストや業務コンサルの一部を代替する形

5.Profound:AI検索時代の“ブランドコンサル”を代替

  • 何をしてくれるか

    • ChatGPTやGoogle AI OverviewsなどAI回答エンジンで、自社ブランドがどう見えているかを可視化・最適化するAEO(Answer Engine Optimization)ツール。(note(ノート))

    • 「Conversation Explorer」「Answer Engine Insights」「Agent Analytics」などの機能で、

      • ユーザーがAIにどんな質問をしているか

      • その回答の中でブランドがどのくらい出てくるか

      • AIクローラーが自社サイトをどう読んでいるか
        を分析してくれます。(note(ノート))

  • 料金イメージ

    • 公式サイトではエンタープライズ向けカスタム価格のみが明記されており、グローバルブランド向け想定。(Profound)

    • 複数のレビューでは、最安プランが月499ドル〜という情報もあり、プレミアムなポジション。(AI Technology News)

  • ユースケース・ケース

    • 大手ブランドが、

      • 「ChatGPTに聞いた時に、うちのブランド名がどれくらい答えに出てくるか」

      • 「競合比でどのくらい“AI内シェア”を取れているか」
        を定量的に追い、コンテンツ戦略やPR戦略を調整する用途が中心。

6.Dialogue AI:AIインタビュアーが行うユーザーリサーチ

  • 何をしてくれるか

    • AIモデレーターが同時に大量のユーザーインタビューを実施する、リサーチ専用プラットフォーム。(Insight Platforms)

    • 調査設計・リクルーティング・インタビュー・一次分析・レポートまでを一気通貫で自動化し、「従来のリサーチ会社+コンサル」でやっていた仕事の大部分を代替する方向。(Business Insider)

  • 料金イメージ

    • 2025年のシード調達記事によると、スタートアップ向けの手頃なプラン〜Fortune 500向けエンタープライズプランまで3階層だが、具体的な金額は非公開。(Business Insider)

    • 典型的なエンタープライズSaaSと同様、年契約+利用量ベースのモデルとされています。(Business Insider)

  • ユースケース・ケース

    • Nextdoor・Square・Wayfairなどがクライアントとして名指しされており、

      • 1つのスタディあたり約7時間の工数削減につながった例も紹介。(Business Insider)

    • 「ユーザーインタビューをやりたいが、リサーチ部門や外注予算が足りない企業」にとって、人間リサーチャーの前段をAIに任せるイメージです。

7.Parable:社内の“時間の使い方”を見える化するAIインパクト測定レイヤー

  • 何をしてくれるか

    • 「AI-Powered P&L for Company Time」として、

      • Google Workspace・Slack・Salesforceなどから数百万のアクティビティログを吸い上げ

      • 会社全体の“時間の使い方”を見える化し

      • どこをAIで自動化すべきか・その効果がどれだけ出たか
        を測るインテリジェンスレイヤー。(askparable.com)

  • 料金イメージ

    • 完全にエンタープライズ向けで、料金はすべて個別見積り(要デモ)

    • 大企業の全社導入を前提にしたプロダクトなので、コンサル+SaaSの価格帯と見てよさそうです。(askparable.com)

  • ユースケース・ケース

    • サンラン(Sunrun)社では、Parableの分析により8,000万ドルのコスト削減余地と2.5倍の時価総額成長につながる示唆を得たと報じられています。(PR Newswire)

    • CEOはこれを「“100万人のマネジメントコンサルタント”のプログラム版」と表現しており、まさに“AIがコンサルっぽいことをする”象徴的なプロダクト。(Traded)

どう使い分けるか

各社用途がかなり役割が違うので専門的なAIを試しながら業務に組み込んでいくことで業務のスピードアップ等を実現できると考えます。

  • スライド・資料系

    • 戦略デッキ・事業計画:Xavier AI

  • 経営企画・意思決定系

    • 戦略共創・経営会議向けアウトプット:NexStrat AI

    • SMB向けライトな戦略・改善相談:Consulting IQ

  • データ分析・業務改革系

    • 社内データに強いAIアナリスト基盤:PromptQL

    • 時間の使い方とAI投資の効果測定:Parable

  • マーケ・リサーチ系

    • AI検索(ChatGPT等)でのブランド露出最適化:Profound

    • ユーザーインタビュー・市場調査自動化:Dialogue AI

価格や機能は2025年11月時点の情報

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