よくドキュメント管理やタスク管理について上手くいかないことでプロジェクトや運用でミス等が発生することがあります。そのことでドキュメント管理やタスク管理を改善したいということで研修やツール等を検討することがあります。ドキュメント管理やタスク管理を強化しようと研修やツール導入を検討する前に、まず立ち止まって考えてください。
ドキュメントやタスクは“活動の結果”を可視化・管理するための手段にすぎません。最も重視すべきは、コミュニケーションの場(会議/朝会/ワークショップ)で何を話し、何を決めたのかを正確に記録する仕組みを定着させることです。
もし定期的にAIと対話するのであれば、それはある意味人ではないですが対話による対話記録になるかもしれません。
なぜ“対話の記録”が最優先なのか
議事録(対話の記録)がすべての起点になる
決定事項を明確に残しておけば、そこから派生するタスクやドキュメントも迷わず更新できます。対話の記録は、議事録・会議録画・ホワイトボード・ポストイットでのディスカッション等様々
機能追従ではなくプロセス定着
ツールの機能を追いかけるより、“まず話して記録する”という習慣を作る方が効果的です。
議事録フォーマットの統一と Confluence 活用
Confluence には Meeting Notes(議事録) などのテンプレートが既に用意されており、会社独自のフォーマットも追加できます。議事録フォーマットは全社で 1 つに統一し、テンプレートを使い回すことで情報の検索性と再利用性を高めましょう。
推奨サイクル
毎朝 5〜10 分のショートミーティング(朝会)
議事録をリアルタイム作成
前日のタスク状況を確認
議事録を基にタスクを生成・更新
担当者/期限/優先度を即決
ステータスを即時変更
成果物をドキュメント化し紐づけ
決定事項とリンクして保管
変更履歴を自動保存
推奨する活動フォーマット
特に、金曜朝に翌週ミーティング用ページを準備する活動を強化することで
朝会/デイリースクラム/スタンドアップ (毎朝必須)
各自が今日行う作業の確認
相談事項の連絡
最小限の活動フォーマットとする場合は、この朝会に報告/連絡/相談の機能を入れてメンバーと共有します。
昼・夕のショートミーティング
プロジェクトがひっ迫している際に追加
金曜朝:翌週ミーティング用ページを準備 *この活動を強化する
Confluence テンプレートで作成し、議題を事前入力
ツールによって自動通知で関係者へリマインド
Confluenceであればページを作成したタイミングで会議ページの通知がされます。
Confluenceの自働化で作成するこも可能
金曜の夕方は忙しく集まれないので金曜の朝に行うことを推奨する
週次または隔週の振り返り(レトロスペクティブ)
マンネリ化を避けるため、2〜3 週に 1 回でも可
代案:3 ヶ月に 1 回、根本課題を抽出する集中セッション(ワークショップ)でも可
会議ページ準備=ドキュメント&タスク化の下準備
ページを作成した瞬間に議事録・タスク連携の土台が整う
会議開催までに各自で会議の議題・相談事項を追加する
会議を支援するツールの活用:記録をサポートする会議録画ツール
最近はオンラインミーティング等で会議を録画し書き起こしを行ってくれるツールも増えてきました。
そのようなツールを上手く組み込むことで会議等で話をしたことが記録されます。
また、Atlassian のLoomであれば書き起こしからタスクに繋がるアクション部分を自動で候補を上げてくれます。
会議予約から議事録配布までを自動化:HubSpot×Zoom×Loom×Confluence×Jira
HubSpotで会議予約をすればZoomリンクが自動発行され、当日はLoomで録画・文字起こしを併用。議事録をConfluenceに反映し、Jiraタスクまで作成が可能です。会議準備からタスク完了までをシームレスに行えるため、参加者は議論に集中でき、進捗管理もスムーズになります。
この 「対話記録(議事録等)→タスク更新→成果物管理」 のルーチンと統一テンプレート・活動フォーマットを徹底すれば、ドキュメント管理とタスク管理の悩みは大幅に減り、ツールに振り回されることなくスムーズで再現性の高い運用が実現できます。
記録を支援するツールを使っても良いと思いますので是非参考にしてみてください。